進学、就職、異動などで新生活がはじまり環境が変わると、不安感や緊張感からためこみやすくなるのがストレス。音楽を聴いたり、運動を楽しんだり、買い物に出掛けたりと、その解消法はいくつもありますが、なかでもおすすめしたいのが入浴です。毎日の習慣として気軽にとりいれられ、しかも、心と体に効果的にはたらきかけられます。
入浴の効果は医学的・科学的にも証明済み。血行を促進し代謝を向上して老廃物と疲労物質を排出する温熱作用による効果、心肺機能を活性化して血液の循環を改善する水圧作用による効果、筋肉や関節を弛緩して負荷を軽減する浮力作用による効果があり、心と体にやさしくはたらきかけていきます。なお、どのようにストレスを解消したいのかにあわせて、お湯の温度や入浴の時間を変えれば、より確かな癒しを実感できます。

38~40℃のぬるめのお湯に20~30分ゆったりとつかりましょう。全身があたたまりほぐれることで安静時にはたらく副交感神経が優位になり、心にも体にもリラクゼーションが呼びこめます。
42℃以上の熱めのお湯に5分ほどさっとつかりましょう。全身が熱につつまれることで活動時にはたらく交感神経が優位になり、心にも体にもエネルギーがいきわたります。

入浴を習慣づけるなら、給湯器にもぜひ注目を。給湯器にはつくったお湯をためておく貯湯式の電気給湯器と、つかうたびにお湯をつくる瞬間式のガス給湯器があり、前者は安価な深夜電力をつかってお湯をつくるので光熱費が節約でき、後者はパイプ内の流水をあたためてお湯をつくるのでお湯切れの心配がありません。このように熱源によってメリットがちがうので、すでに設置しているなら上手に活用できるように、新築などでこれから設置するならライフスタイルにあわせて選びましょう。