本格的な冬に向かって、日ごとに厳しくなる寒さ。そこで活躍するのが暖房器具ですが、その暖房方式には、輻射式暖房、対流式暖房、伝導式暖房の3種類があります。
できればひとつひとつの特徴をしっかりと把握しておきましょう。
より効果的・効率的に部屋をあたためられるようになります。
温風で空気を対流させることによってあたためます。立ちあがりに時間がかからないなどのメリットがあると同時に、風があたったりホコリが舞いあがるなどのデメリットがあります。
●エアコン、ファンヒーター、ストーブなど
直接、熱源にふれることによってあたためます。ランニングコストが安いなどのメリットがあると同時に、部屋全体はあたためられないなどのデメリットがあります。
●ホットカーペット、電気毛布、電気あんかなど
遠赤外線を拡散することによってあたためます。穏やかなぬくもりが得られるなどのメリットがあると同時に、立ちあがりに時間がかかるなどのデメリットがあります。
●電気ヒーター、オイルヒーター、こたつなど
暖房器具は単独もしくは同じ暖房方式のものを組みあわせてつかうよりも、異なる暖房方式のものを組みあわせてつかうのがおすすめ。
例えば、エアコン+ホットカーペット、ファンヒーター+こたつというふうに、対流式暖房で部屋全体をあたため、伝導式暖房または輻射式暖房で身体をあたためることで、快適で省エネな採暖が可能になります。
異なる暖房方式の暖房器具を組みあわせてつかっていれば、設定温度や運転時間を気にしなくてもいいわけではありません。
エアコンやヒーターの設定温度は20℃に、ホットカーペットやこたつの設定温度は中にし、いずれも運転時間は必要最小限にしましょう。
また、エアコンやヒーターはこまめにフィルター掃除をして運転を効率化させ、ホットカーペットやこたつはシートを敷いたり布団を重ね掛けして熱を逃がさないようにしましょう。
エアコンをつける場合は扇風機を併用して暖気を循環させるのもおすすめ。これらのエコアクションをこまやかにおこなえば、確実かつ着実に省エネができます。