SDGs 達成につながる・ちかづく
ガスには
エコがいっぱい!
持続可能な世界実現のための国際目標、SDGs が提示する17 のゴール・169 のターゲットには、
エネルギーの有効活用や気候変動の影響軽減に関するものがあります。
これらに貢献できる手段・方法はさまざまで、じつは、ガスもそのひとつ。
ガス自体に、さらには、ガスの生産・輸送・利用に、いくつものエコがあるのです。
化石燃料の燃焼時のCO2排出係数を、原油を1として指数換算すると、LP ガスは0.86 で、石炭より43%、石油(原油)より14%低くなっています。化石燃料由来のCO2は人為起源の温室効果ガスの総排出量の約65%にのぼり、地球温暖化ひいては気候変動に多大な影響をもたらしているため、CO2排出量が少ないエネルギーを選ぶことは、これらの問題の解決に大いに貢献するといえます。
電気は発電所から変電所を経て送配電線で運ばれるため、約60%のエネルギーロスが発生しますが、天然ガス・LPガスはガス製造所からガス導管や容器によって運ばれるため、エネルギーロスが発生せず、ほとんどを有効活用できます。また、製造・輸送段階を含めたCO2排出係数を、石油を1として指数換算すると、LP ガスは0.89 で、石炭より39%、石油より11%低くなっており、家庭へ届くまでのあいだ、CO2排出量の削減効果を期待できます。
調理、給湯、暖房をまかなう各種ガス機器は、たえまない改良によってすぐれたエネルギー効率を達成しています。 例えば、Si センサーコンロは炎が鍋底に集中するバーナーの搭載によって約56%まで、エコジョーズは排熱を利用した水の予熱によって約95%までエネルギー効率を向上しており、その向上幅は従来型のプラス10~15%にのぼります。 また、電気機器とくらべてもかなり高効率で、エネルギーの有効活用とCO2排出量の削減の一助となっています。
電気 vs ガス、エコなのはどっち?
料理をつくったりお湯を沸かしたりするときに、燃焼をともなわずCO2を排出しない電気と、燃焼をともないCO2を排出するガス。「電気のほうがエコなのでは?」とおもってしまいますが本当にそうでしょうか。
ここで着目したいのが発電と送電。前者は化石燃料による火力発電が約76%、後者は発電所から家庭にとどくまでのエネルギーロスが約60%となっており、電気がよりCO2を排出していて、よりエネルギーをムダにしていることがわかります。
くわえて、1980 年代に登場して以来、普及拡大しつづけるオール電化も、
こういった環境負荷を増大させる一因に。ある調査では、オール電化への切り替え後、年間のエネルギー消費量が19.9%増、CO2 排出量が24%増になったという結果も公表されているのです。(※)
※オール電化住宅のCO2 排出実態及びLP ガス住宅の環境優位性の立証調査
こういった現状をふまえ、いま意識したいのが、
くらしに必要なエネルギーを、電気のみでなく電気+ガスでまかなう、
エネルギーのベストミックス。
電気とガスそれぞれの特性をいかしながらバランスよくつかっていけば、
エコの推進、さらには、SDGs への貢献が期待できるはずです。