鼻がムズムズ、喉がイガイガ、目がショボショボ…。風邪ではないのに風邪のような症状がつづくとき、疑いたいのがアレルギーです。アレルギーの原因となるのは、人や動物の毛やフケ、ダニの死骸やフン、カビの胞子など、さまざまなアレルゲンを含むハウスダスト。とくに冬は部屋を閉めきり暖房をつけるため、ハウスダストが滞留・浮遊しやすくなってしまいます。
つらいアレルギー症状を改善するには、いまある、そして、これからでるハウスダストを減少することが大切。家が生活を営む場である以上、ゼロにすることはできませんが、しっかりと対策してできるだけ清浄な空気環境を維持するようにしましょう。
リビングなど長時間を過ごすことでハウスダストにさらされやすい場所、廊下など狭く仕切られることでハウスダストがたまりやすい場所を中心に掃除をしましょう。毎日おこなえばより確実にハウスダストを減少できます。
窓が1箇所だけにあるなら15分程度、窓が複数箇所にあるなら対角線上の2箇所以上を5分程度開けましょう。後者の場合、空気の流れが生まれることで、よりスムーズに浮遊しているハウスダストを排出できます。
加湿器の運転、洗濯物の部屋干し、観葉植物の育成などで、湿度を過剰に上昇させないようにしましょう。カビが発生しやすくなるとともに、カビをエサにするダニも繁殖しやすくなります。
1週間に1回を目安に、敷掛布団やマットレスには掃除機をかけ、シーツやカバーは洗濯して、ダニの死骸やフンをとりのぞきましょう。また、シーツやカバーは、ダニの侵入やその死骸やフンの漏出を防ぐ、高密度繊維で織りあげたものをつかうのもおすすめです。
掃除や換気で除去できないハウスダストは空気清浄機で除去しましょう。なお、つねに充分な能力が発揮できるよう、フィルターの掃除・交換は定期的におこなうようにしましょう。
出典:DUSKINオフィシャルウェブサイト
出典:Sekisui Interiorオフィシャルウェブサイト

プラスのハウスダスト対策としてとりいれたいのが、ハウスダストの発生や滞留・浮遊を促進しない暖房を導入すること。なかでも最適なのが、こたつやホットカーペットのようにハウスダストの温床とならず、エアコンやファンヒーターのようにハウスダストを舞いあげない、床暖房です。床面から伝わる伝導熱と室内に広がる輻射熱が組みあわさることで、足もとの冷え、頭ののぼせ、肌の乾燥などがない、快適な温熱環境をつくりあげ、さらには、清浄な空気環境を維持してアレルギー症状の改善をサポートします。