寒さ厳しい冬の必需品といえば暖房器具。
ヒーター、ストーブ、こたつ、ホットカーペットといろいろありますが、
なかでも利用率が高いのがエアコンです。
その理由として考えられるのが、
冷房器具としても使用できる、部屋全体をすばやく暖められる、
リモコンひとつで簡単に操作できる、灯油の購入や補給の手間が省ける、
燃焼をともなわず安心・安全であるなど、いくつものメリットがあること。
しかし、同じく、いくつかのデメリットもあり、とくによく聞かれるのが乾燥で、
冬場の室内環境の困りごとに関する調査でも、
「肌、のど、目、髪が乾燥する」が1位になっています。



じつは、エアコンをつけると乾燥するのは、空気中の水分量が減るからではなく空気の温度が上がるから。通常、空気は温度が上がるほど水分を含みやすくなるのですが、エアコンはヒーターやストーブのように水蒸気を発生させません。つまり、空気中の水分量を一定に保ちながら空気の温度を上げるので、自然と湿度が下がるというわけです。くわえて、温風が直接当たるため、肌がカサカサしたり、喉がイガイガしたり、乾燥を感じやすくなります。

出典:WAGAMICHIRU「お部屋別:おすすめの乾燥対策!エアコンの乾燥におすすめの対策とは?」
そこで、エアコンをつけているときにおこないたいのが加湿。目安は湿度40~60%で、これを下回ると乾燥にくわえてウイルスの活性化を、上回ると結露やカビ・ダニの発生を誘発してしまうので、湿度計をチェックしながら、洗濯物を干す、お湯を沸かす、観葉植物を置く、加湿器をつかうなど、それぞれにあった方法を試してみるとよいでしょう。買い替えや新築・リフォームの予定があるなら、エアコン以外の暖房器具に切り替えるのもいいかもしれません。